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レゲエミュージックにおけるサウンドシステムの重要性

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レゲエミュージックに不可欠なサウンドシステムは、音楽産業の重要な伝達手段となっている。

常に正しいVIBESをもたらすことはもちろん、それ以上にサウンドシステムはレゲエとダンスホールミュージックの広がりを普及させてきた。

例として、サウンドのCOOPER SHOT(クーパショット)は、アーティストのSEAN PAULと一緒に、マルティニクやルクセンブルク、スイス、ドバイ、カナダなど、世界中をツアーしている。

「俺たちは世界中をツアーしてまわった。レゲエミュージックは至る所で広がり続けているよ。
多くのサウンドは海外でも活動している。

なぜなら今ジャマイカでは何が起きているのか、みんなは知りたいからサウンドシステムに集まるんだ。
俺たちはそこで最新のチューンをみんなに紹介する。
そんで、みんな最新のダンスが何なのかを知りたいから、俺たちがそれを伝える。」
とCOOPER SHOT(クーパショット)のMATTHEW GRAY(マシューグレイ)が言った。

●クラッシュでの評価

マイティクラウンのマネージャーのDAMION WONG(IRISH & CHIN) や、他多数のクラッシュサウンドも同様に世界中をまわっている。

地元(ジャマイカ)では、ジョグリンサウンドとして、世界中にツアーに出ているのは、唯一 「STONE LOVE」と「SWATCH INTERNATIONAL」だけである。

サウンドは、クラッシュをやることで世界に認知されるようになるため、クラッシュサウンドのみが、ツアーに出れるようになるのだ。

「クラッシュサウンドは、日本を始め、スウェーデン、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、ガーナ、イタリアなど、多くの場所を旅している」とDAMIONが言った。

CASH MONEYのScratchy Bもまた、イングランド、カナダ、アメリカ合衆国を旅したと語っている。
「俺たちは毎年ツアーに出ている。少なくとも3ヶ月に1回は海外のツアーに出ているよ」

サウンドは海外にツアーに出る以外にも、地元から世界中にレゲエミュージックを普及するための活動に努めている。

STONE LOVEが主催するWEDDY WEDDYやSWATCH INT'Lが主催するPASSA PASSA、最近ではDUTTY FRIDAZEなど、
他にもたくさんのロードダンスをキープするサウンドが多数増加している。

このようなロードダンスに集まった大勢の人達の前で最新の曲がプレイされ、そこにいるダンサー達が曲に合わせて新しい動きを創り出し、たくさんのニューダンスが出来上がる。

COOPER SHOTのGRAYの話によると、
トレンチタウンで開催されたクリケットチームのワールドカップの試合で、彼らがサウンドのプレイを依頼されたことから、
観光客がジャマイカの音楽を聴くきっかけとなったが、このような活動が非常に重要になっていると強調した。

●音楽制作会社

COOPER SHOTのGRAYは続けて語った。

「今、多くのサウンドがスタジオを作っている。そこで新しいアーティストを探している。
ラジオでオンエアするより、サウンドシステムで曲をかける方がアーティストをボスさせるのは簡単だからさ。」

IRISH & CHINのDAMIONがそれに同意し、また主張した。

「サウンドシステムは、アーティストが自己表現出来る場所になっているから、ローカルではレゲエビジネスを築く大きなメディアとなっている。
ラジオ局のほとんどは、DJが曲を紹介してもVIBESが低いし、効力も弱い。
しかも、ラジオでかかるようになる前に、すでにサウンドシステムがその曲をかけていて、ボスさせていることが多い。
要するにサウンドシステムはレゲエの使者みたいなもんだ。」

また、今までにたくさんのアーティストを自分らのMIX CDでボスさせてきたというCASH MONEYのScratchy Bは
「サウンドシステムでプレイすることが、大きな需要となっているから、アーティストがボスするようになる。
もしサウンドがいなかったら、こんなに多数のアーティストの曲を聴くことは無理だ。
本当にサウンドとMIX CDは、ラジオ局より先に、大多数のアーティスト達をボスさせている。
サウンドシステムは、非常に重要な役割を果たしているってことだよ。 」

しかし、音楽産業に対する彼らの成果と重要性にかかわらず、サウンドのほとんどがしばしば最前線のアーティストとしては認められていない。
だがセレクターとしての彼らは言う。

「それはビジネスのほんの一部にすぎないんだ」

(情報:JAMAICA STAR)
翻訳:RUFF-CUTかずみ



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