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Dancehall Queen Reportやダンスホール事情、ダンサーインタビュー、ジャマイカのダンス情報などを中心にお届けします☆

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近年のジャマイカにおけるダンス事情

ヘッドトップ(三点倒立)が"スゴ技"の時代は終わってしまった。

今のダンサーはオリンピック並のアクロバティックなダンスをしその中には危険なダンスもある。

危険なダンスと知られている"Dutty Wine"。

それと新しいダンスの"Drop Dead"と"Grievance"。
ダンスは危険も伴う物となってきた。

このダンスは"Dutty Wine"を生み出したMontego BayのAttitude Girlsによって創られた。

しかし"Drop Dead"という名の通りダンサー達は木、家、電柱や人間などに登りダンスをしようとするが
中には本当に"Drop Dead"してしまうダンサーもいる。

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(画像: Drop DeadをDutty Fridazeで披露するダンサー)

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※サンプル動画あり

もうひとつのダンス"Grievance"は男女間の力関係を表して見せるダンスで
男女がケンカのシミュレーションをする動きだ。

男ダンサーが女ダンサーの腹にパンチを食らわせるように見せたり時には
女ダンサーは地面に投げられたり別の男ダンサーに向けて投げられたりする。

Star紙によるとこのダンスはDing Dongとそのクルーによって生み出されたダンスだそうだ。

Star紙はこの"Grievance"についてのコメントをDing Dongより貰おうとしたができなかった。

しかしダンスホールクィーンStacyは"Grievance"について
「あれはダンスというよりトリックのような見世物」
とコメントをしている。

Stacyはこのダンスがそんなに危険性の強い物だとは見てないが
ダンサー達はダンスを違う方向へ持って行ってしまっていると語る。

「ダンサー達は自分のリミットを知っているわ。
観客はそれをマネして怪我したりするのよ。
エンターテイメントの一部だって考えないと。
皆が皆やらなくてもいいんだから。」

「もしすごく太ってる女性がDrop Deadをやっているのを見たら彼女は痛いに決まってるじゃない?」

最初に女性ダンサーで高いところに登り
エアロビックな動きをしたのはStacy自身だが彼女は「ダンサー達は極端」と話している。

「女の子達は行き過ぎてるわ。男ダンサーに地面に投げつけるよう促したり。
頭割ったのを見たこともあるわよ。皆の注目を浴びたいからやり過ぎるの」

そして実際にそのダンスを見てやっているダンサーIceは
「女を殴ってコテンパにしちゃうような動きのダンスだ。

もちろん見せかけだけだよ。本当の話、女ダンサーが男ダンサーにやるように
仕掛けてきたんだ。俺は関係ないしこのダンスは好きじゃない。

もっとダンスを激しくやりたいダンスホールウーマン達だけがやるんだ」
「ダンスは激しくなっていってるけど実際に危険な場面を見たことはないな」
とコメントをしている。

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(画像: Bembe Thursdayで鉄のポールに登る女性ダンサー二人)

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ダンスによって命を落とした18歳のTanisha Henry。
Tanishaは去年の10月29日に亡くなり彼女は"School-uniform Party"
での"Dutty Wineコンテスト"に出場の最中に倒れ、病院に運ばれたがその後死亡した。

医者Dr.Paulによるとダンスを見たところ特に危険性はないとし
"Dutty Wine"にだけ関しては、首の回しすぎが危ないと指摘しているが、
最近はそれも(Dutty Wine)もやる人が減ってきているし"Drop Dead"に関しては
高いところに登った際、滑るのに気をつけるだけでその他は特に危険性は感じないとコメントをしている。

(翻訳:Kozz)

BOGLEのニューダンス

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今年(2005年)世に出ているDVDの中で
ボーグルが踊っているのが"WILLIE BOUNCE"(ウィリーバウンス)というダンス。

で、それに続くダンスが"WACKY DIP"(ワッキーディップ)。

他にもBOGLEのダンスで"OUT AND BAD"というダンスがあるらしい。

この"WACKY DIP"というダンスを創ったジャマイカの男のダンサー"DING DONG"(ディンドン)はボイスメールと一緒に曲までもリリース。

(WACKY DIP by VOICE MAIL & DING DONG)

昨年ボイスメールはボーグルと"WEDDI TIME"もリリースし大ヒットしている。

このようにダンサーが曲を立て続けにリリースするという現象は、
現地でのダンサーの人気(支持)が高いからなんだろうとは思うが‥?

実際にこの流れを作った当のファーザ・ボーグルは5曲リリースしているし、
ジョン・ハイプも"ALL DEM DEH" (by Bogle)へのアンサーソングを歌っているし、と
まさにこのダンサー達の勢いはどこまで続くのでしょうか。

と今日はここまで。

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写真:DING DONG(DVD "PASSA PASSA VOL.28"

(Kazumi@Ruff-Cut)

Dancehall & Reggae Danceの豆辞典 PT.2

最新のダンスホールレゲエのダンスやファッションは 主にジャマイカとニューヨークから発信しています。

そして悪名高き(!?)女達が集まるダンスホールの世界の中には いつの時代でもセクシーダンサーやモデル達が存在します。

その代表格ともいえるのが昔一世風靡したOUCH CREW。
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(かなり古いニュースペーパーより)

このような超セクシーボディの派手な女達の周りにかならずいるのが あやし気な雰囲気を漂わすルーボーイ達。
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こういった人達こそダンスホールの世界にはかかせない重要人物でもあるのです。

いつでも最新のファッションを着飾り、最新のニューダンスを踊り、 ダンスホールの場を賑わしているジャマイカのダンスホールクルー達。

かつて有名だったクルーを挙げるとOUCH crewを始め、BLACK ROSES crew・ GOD BLESS crew・ BRITISH crew・LEXXUS crew・BEAUTY HAT crew, NO LIMIT crew・・・などなどいつの時代も強烈なインパクトを残すダンスホールのクルー達が限りなく存在します。

時代によって流行りのリディムがあるように、レゲエのダンスにも流行りのダンスがいろいろあります。

もちろんリディムやダンスを作る人達がいるのですがその出来たてのホットなニューダンスをダンスホールクルー達(先に説明した)が先頭きって踊り、 それが徐々にダンスホールファン達の間に浸透して流行りが出来ています。

最近の例をあげるとLiquid(リキッド)のリディムからLog On(ログオン)ダンスが 生まれ、そのログオンダンスをダンスホールのシーンに浸透させた曲がElephant Manの大ヒットチューン“Log On”でした。
みなさんももう知ってますね!

長くレゲエを聴いていると その時代に流行ったダンスを一つ一つ覚えていくのでダンスホールの楽しさが倍増します!

そんなんで前回のニュースでは今現在ジャマイカでブレイクしているDrive ByやJesse Jamesなどを 紹介しましたが、今回はひと昔前に流行ったレゲエダンスの一連を紹介したいと思います。

★The Jerry Springer[ジェリー スプリンガー]

ジェリー スプリンガーはもともとアメリカで大人気のTVトークショー番組。

その番組では司会者のジェリースプリンガーが毎回いろいろなゲストを呼ぶのですが そこで必ず討論や争いが起きてしまう・・といった内容の番組。

この“ジェリー スプリンガー”のダンスも大流行したダンスの一つ。

どんなダンスかというと、ジェリー スプリンガーのしぐさをまねて 彼が大奮闘しているようなイメージで、討論して戦っているような動きで踊る。

隣の人とぶつかり合う可能性ありなのでご注意を!(笑)

★Prong[プロング]

Anthony Bが「俺はガ◯ジャ吸ってクールに決めてゆったりと女の子と踊りたいのに最近のダンスは激しすぎ」 とニューダンスをディスしたのに対抗してBogleとProng Kidがまたまた激しい動きのあるダンスを作りGod Bless Crew達と一緒に踊りまくって大流行させたのがこの“Prong”というダンス。

このダンスは膝を曲げて腰をクネクネ動かし、更にはウォーキングしながら手の動きも組み合わせて・・ といったダンス。

現地でも出来る人と出来ない人がいて「このダンスは激しすぎて踊れない!」と 文句言っている人もいるとか(笑)

★Heal & Toe[ヒール&トイ]

この“Heal & Toe”というダンスはもともとNew Yorkで流行ったダンス。

これも誰もが踊れるような易しいダンスではない。

手を小刻みに左右に動かしながらムーンウォークをする、といった動きのダンスで “Chatbout”(これも流行のダンス)の変形バージョンみたいなもの。

Beenie ManのJoy Rideリディムの“Silent Murderation”などから流行ったダンス。

★Bashment Dance[バッシュメント・ダンス]

このダンスはジャマイカのヤーディ達の間で流行ったダンスで ガンショットをイメージしたダンス。

Joyride(リディム) 別名 Bashment(リディム)の Beenie Manの“Silent Assassin”やLady Sawの“Sycamore Tree”などで踊るダンス。

このリディムがかかるとルーボーイやアッティギャル達は 大喜びしてこのBashment Danceを踊る。

★Trinity[トリニティ]

Snagga PussとShocking Vibes Crewが流行らせた“Trinity”ダンスは ジャマイカだけでなく海外にまで広がったほど大流行した。

“Trinity”とは三位一体という意味があるが その名のとおりこのダンスはMacarena(マカレナ)とTate(タティ)と Hotti Hotti Bogle(アティアティボーグル)の3つのダンスが組み合わさって作られたもの。

どれも幅広いジャンルのダンスなのでレゲエダンスの苦手な人でも比較的踊りやすいはず。

まずはスローな動きのMacarenaダンス。

次にくるりと向きを変えてTateダンス。

最後にHotti Hotti Bogleダンスで肘を前に出しながら足を横切るようにすべらせる・・ とこんな感じ?

★Hotti Hotti Bogle[アティ・アティ・ボーグル]

Bogleといったら Stone Love MovementのBlack Roses Crewに属していて 自分の名前の“ボーグルダンス”を一世風靡し、 様々なレゲエのダンスを生み出したジャマイカのカリスマ的ダンサーである。
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このHotti Hotti Bogleというダンスはボーグルが1996年に大ヒットさせた超ウィッキィドなスタイルのダンスの一つ。

どんなダンスかはその当時のSTONE LOVEのダンスビデオでチェックしましょう!

★Clean Arm Dance[クリーン・アーム・ダンス]

Clean Arm Danceという曲から生まれたダンスなのですが どんなダンスか判らないので説明が出来ません。
あしからず。

★Nutty Buddy[ナティ・バディ]

Goofyのヒット曲“Fudgie”から生まれたダンス。
特にジャマイカで流行。

このダンスはリディムに合わせて足を揃えてフロアに滑らせながら 肩を左右に振るようなダンス。

★Go Go Wine[ゴー・ゴー・ワイニ]

ジャマイカの女性達が腰を低くしながら露骨に挑発的な動きで セクシーに踊っているダンスがGO GO Wine。

その名のとおりゴーゴーダンサーのように踊るダンス。

腰をくねくねさせたり、丸く動かしながら身体を前にかがめたり逆に前に突き出したりして、 セクシーさをアピールしながら踊る。

★Body Basic & Exercise[ボディ・ベーシック&エクササイズ]

ブルックリンの女性達の間で特に流行ったダンス。

ボディビルやジャンピング ジャックなど基礎体力作りのエクササイズの技法をまねしたような動きをするダンス。

その当時アウチクルーがこのダンスを得意げに踊っていたのを覚えています。

★Bounty Dance[ボウンティ・ダンス]

ジャマイカのナイトクラブCactus(カクタス)で たまたまボウンティ本人が作っちゃったダンス。

その名もBounty Killa Dance(笑)

その時のボウンティのダンスは 充分なスキルを使っててけっこうなパフォーマンスだったという話。

BountyがNew Yorkに行った時にもQueensのQ-Clubでこのダンスを披露したら その翌日には誰もがこのダンスを踊るようになったそう。

Bountyのダンサーの“Bruck-Up”(ブラカップ)が Stone Loveのセッションなどでこのダンスを踊っていたので興味ある方はその当時のダンスビデオをチェックしましょう。
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STONELOVE MOVEMENT feat MIGHTY BRUKUP 1996はこちら

★Tate'[タティ]

エンターテイナーでもありコメディアンでもある Shocking Vibes Crewのダンサー“Snagga Puss”により大流行したダンス。

このダンスにもストーリーがあって 自分が物をどこにしまったのか忘れてしまい 身体のあちこちを触って探している様子をダンスで表現します。

どんなダンスかというと、まず足先を上に向け今度は膝を後方に曲げる。

で、後ろを振り返りそれから左右を見て(キョロキョロして) 周辺をぐるぐるまわりながら腕をはたく(袖口から何か出てこないか)と いった風な動き。

まぁ物を探している様子が伝わればいいんじゃないかと・・(笑)

しかしこのダンスを見ただけでは何がなんだかさっぱりわからない。
そこでSnagga Pussがこのダンスを流行らせるために出したヒットシングルが “Tate”という曲でした。

★Sketel[スケテル]

このSketelダンスはBeenie Manの曲“Stop Live inna Di Pass”から 広まって長期に渡って大流行したダンス。

他のダンスと比較すると簡単で踊りやすいことから大流行したという話もあるが Bountyの“Valley of Death”トラの“Gun No Tek Interview”など多数のチューンにより 更にこのダンスが流行った。

それより以前に流行った“Urkle”というダンスもMega Bantonの “Down in Jamaica”トラの“Urkle”や“Nicki”などから大流行したが、 ステイツではその後もしばらくUrkleダンスが浸透し踊られ、 その名残りからSketelダンスが生まれた。

★Other[その他]

上記で紹介した以外にもButterfly(バタフライ)・Bogle(ボーグル)・ Della Move(デラ ムーヴ)・Water Pumpi(ウァタ- パンピ)・Cool and Go Dung(クール アン ゴー ダン)・ Jump Spread Out(ジャンプ スプレッド アウト)・One Foot Skank(ワン フット スカンク)・・・など
まだまだたくさんのダンスがあります。

どれも容易に出来るダンスではないので、それなりに練習も必要だけど それぞれのリディムに合わせてダンスが作られているので その曲がかかると不思議になじんでしまうのが体感出来ると思います。

これらのダンスをマスターする参考となるビデオの中に 「Jamaica Dance History」があります。
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Jamaica Reggae Dance History by Fresh Kids Crew 1995はこちら

このビデオはFresh Kids Crew(男二人のダンスクルー)+ Jamaican Galsらが 94年頃までに流行ったレゲエダンスを 一つ一つ踊り、日本語(字幕)でダンスが紹介されています。

初心者にもとても分かりやすく編集されているレゲエダンスビデオです。

他にも90年代のダンスがチェック出来るDVDを紹介しています。
興味のある方は90'S DVD ONLINE SHOPのページで☆

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  • Re:秘蔵の90'S DANCEHALL DVD - BOGLE VS TOLLO(FRESH KIDS)
  • (Ruff-Cut Hiro)
    2010/07/31

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